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治療院だより

日々の暮らしの中で感じる身体のこと。
ここでは気になる身体の異常をピックアップしてまいります。体幹とは

ギックリ腰

中世のヨーロッパでは、ギックリ腰のことを「魔女の一撃」と呼んでいました。

靴下をはく、顔を洗う、クシャミなどの日常の何げない動作で、突然、腰の辺りに激痛が走り、大の男が腰を抜かしたように、なぜか寝返りも出来なくなり、あまりの痛みに、「もう、俺の人生も終わりだ」などと泣き叫んでいる、が、しかし、 日も過ぎれば、他人事の様に、ケロッとして笑っている。ギックリ腰の痛みの変わり様を、魔女の仕業(ユーモアをこめて魔女のイタズラ)に例えていました。

ギックリ腰とは急に起こる腰痛の中で原因のはっきり分からないものをいいます。正式名称は急性腰痛症です。急に痛みが出現し、身動きがとれない程の激痛に襲われますが、多くは数日から長くても数週間で改善します。

ギックリ腰の痛みの特徴は体を動かした時に、腰に激しい痛みが走るというものです。横になって腰を動かさなければ、痛みはほとんどありませんが、寝返りを打ったり、起き上がろうとするだけでも激しい痛みが起こります。
急性腰痛症のような痛みであっても、腰痛が他の原因で起っている場合もあります。椎間板や靭帯の損傷、高齢者の背骨がつぶれる圧迫骨折等のケースです。(圧迫骨折はレントゲンで、腰椎椎間板ヘルニアはMRIで診断が可能です)

ギックリ腰でも、なかなか辛い痛みが改善されない、何度も反復的にギックリ腰が起る場合や、慢性化してしまった場合、さらには腰椎椎間板ヘルニアなどの症状には、鍼灸治療は大変有効です。鍼灸治療の適応症の中で最も効果の高い疾患の1つです。

鍼灸治療には、鎮痛作用があり、ギックリ腰が、1回の鍼灸治療で完治することも多いのです。長くても3〜4回の鍼灸治療で、ほとんどのギックリ腰が治ります。さらに鍼灸治療のギックリ腰に対する治療効果は、再発の予防や、慢性化の予防につながり、根本的な改善を行うことが可能です。

 

糖尿病

Q:糖尿病の治療に、鍼灸・漢方薬治療は効きますか?

A:WHO(国際保健機構)は糖尿病に対する鍼灸治療の有効性を承認しています。
糖尿病は、代謝内分泌疾患です。原発性の糖尿病はインシュリン依存症(Ⅰ型)と非インシュリン依存症(Ⅱ型)に分けられています。初期には何の症状もなく、中期になると多飲、多尿、喉の渇き、空腹感、痩せ、疲労感などの症状が現れます。糖尿病が恐ろしいのは長引くと腎臓、網膜、末梢神経障害(三大合併症)などの病変を誘発することです。

糖尿病は中国医学では、飲食の不摂生、ストレス、先天的なもの、などが原因で体内バランスが崩れて起こると診られます。糖尿病専門医の仝小林広安門医院副院長(北京大学医学部教授)は、鍼灸・漢方薬治療と現代医学を併用することで多くの糖尿病患者の症状を改善しています。患者は国内だけでなく国外からも集まって来ます。

日本と同じく中国でも糖尿病患者は増え続けており、中国では「全国中医糖尿病学術大会」などの学会も多く開催され鍼灸・漢方薬での治療が注目されています。現代医学の薬物療法、食事療法、運動療法等のみに頼らず、鍼灸・漢方薬治療で合併症の治療、血液循環の治療、全身的な体調を整える(血糖のコントロール、合併症の予防、合併症を進行を防ぐ)治療を行っています。

めまい・ふらつき

「めまい」症状には、グルグル回る、フラフラする、フワフワする、グラグラする、立ちくらみ、眼の前が暗くなる、血の気の引くような感じ、歩くときのふらつき等がある。聞こえない、耳鳴り、耳の閉塞感、周囲の音が内響するといった感じの、症状を伴う事もある。吐き気や嘔吐、動悸、冷や汗、顔面蒼白といった自律神経系の症状を伴う場合も多い。

めまいは、耳に原因があって発症することが多い。耳には音を聴く機能と、もう一つ大切な身体の平衡(バランス)を保つ機能がある。そのために耳に障害があると、聴力低下、耳鳴りなどの蝸牛症状や、めまい、ふらつきなどの前庭症状が出現する。
「めまい」の原因には、耳の疾病以外には脳の病気、全身的な病気によって起こる場合などもあるが、いろいろな検査を行っても何も異常がなく、原因のはっきりしない「めまい」もある。
「めまい」を漢字で書くと「眩暈」。これは中国医学用語でも同じで、中国の古い医学書にも多数記載がある。中国医学では、昔から「眩暈」の原因は、体内の気血の巡りが悪いために起こると考える。鍼灸治療では、気血の循環が悪くなった原因を細かく分析し、診断して、それぞれのタイプに合った経穴(ツボ)に鍼治療することで、高い治療効果を得ている。
中国医学では、「眩暈」症状を大きく5つのタイプに分けて治療する。

1、肝火上炎タイプ
めまい、イライラ、怒りっぽい、怒るとめまいが強くなる、頭痛、耳鳴り、眠りが浅い、夢をよくみる、口の乾燥感、口が苦いなど。

2、陰虚陽亢タイプ
めまい、不眠、盗汗(寝汗)、五心煩熱(手足の火照り)、口の乾燥感など。

3、脾心両虚タイプ
心身の疲労により症状が悪化する、食欲不振、動悸、疲労感、息切れ、口唇の血色が悪いなど。

4、気血不足タイプ
めまい、身体を横たえたがる、過労により発作が生じる、顔色がわるい、全身倦怠感、食欲不振、軟便など。

5、腎精不足タイプ
「めまい」感、耳鳴り、疲れやすい、目がかすむ、腰や膝がだるく力がない、遺精など。

著書

登美ヶ丘治療院 院長 野口 創

鍼灸師の免許を取得したあと、カナダ(トロント)のSHIATSU CLINICがスタッフを募集していたので応募。採用されて単身カナダへ渡る。夜間学校で英語を学びつつ昼はSHIATSU CLINICで多くの患者の治療にあたることで言葉を習得し、過ごすこと約2年。スタッフナンバーワン(患者からの指名度)となる。
また欧米社会で尊敬と信頼を寄せられている日本人、神谷一信先生や松本岐子先生らに出会い、直接に指導を受けたことも野口 創の大きな転機となる。
一念発起した野口創は、東洋医学の道をさらに究めるべく中国へ渡る。北京中医薬大学付属病院や中日友好病院での研修を重ね、鍼灸治療に自信を深めて帰国する。 中国滞在は4年に及んだ。

住所 〒631-0003 奈良市中登美ヶ丘2-1984-208
TEL tel.0742-48-5556

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